ゆゆの裁判員になった体験記その5。
前回は裁判員宣誓するまでのお話でしたが今回はその続きとなる裁判員裁判法廷その2編です。
1日目の裁判員の思い出を書き連ねていきます。
前回の裁判員裁判法廷その1編はこちら
裁判員制度で裁判員になった話【裁判員裁判法廷編】 – 悠々自適にゆくゆくライフ (yuqyuq.com)
1.裁判員は真面目な人が多い
裁判員として法廷に行くのも2日目。
午前10時に地方裁判所の執務室に集合です。
私の時の裁判員は皆さん真面目な方なので9時50分頃に到着すると他の裁判員の方々は既に着席している状態でした。
さすが、裁判員を承諾する人は真面目な人ばかりだ……
とか、マジで感じてしまいました(笑)
まあ、これって本当の話なのです。
裁判員やる人は少なからず責任感の強い人が多いと裁判長も仰っていました。
ここにくるまでに返信の必要な文書にはきちんと返信して選任手続き当日は仕事を調整してきちんと裁判所に来る。
更に、裁判員が決まったらきちんと署名して誓約書にもサインする。
そして、裁判員として毎日のように裁判所に来る、とこれだけきくと真面目な人じゃないと裁判員は務まりません!!
無責任な人ならこの過程のどこかでサボっちゃうと思うんですよね。
もちろん、筆者も真面目な人間の一人です!!
一応最後まで裁判員やり遂げましたからね(笑)
2日目ともなると他の裁判員5名の方の顔もなんとなくわかってきます。
裁判員の名前は本名を明かす必要はないので偽名だったり番号で呼ばせたりする人がいます。
ちなみに私は番号で呼んでもらって今いた。
理由は何となく番号で呼ばせていた人が多いので私もそれに習って番号で読んでもらうことにし巻いた。
挨拶もそこそこに本日も法廷に行くことになります。
2.証人尋問、それはドラマの世界
法廷にて、前日同様裁判長の一言で始まり裁判員は席に着きます。
1日目は検察と弁護人の冒頭陳述でしたが本日は証人尋問です。
検察側の証人として被告人や被害者、被告人の証人と関りがあった駐在所の巡査。
被害者の司法解剖を担当した医師。
この2名が検察側の証人です。
1人目の証人の話を聞いて思ったことは、マスコミからニュースとして流れる事件はほんの一部の表面的な部分しか報道されていないのだな、と思ったことでした。
ニュースは割とみんなが興味を引くようなワードだけを選んで報道しているような気がします。
真実はもっと深い―――被告人は事件当日も報道されていない部分で動いていました。
周囲の人たちの聞き込み、監視カメラの映像、凶器、事件現場の様子、その全てが記録となり証人の口からも語られます。
とはいえ、駐在の巡査の視点から証言なので、主観も多く含まれているという感じでした。
証言が終わると、一度法廷から退出して執務室で証人への質問を考える時間があります。
これを、裁判官、裁判員の補充尋問というのですが、主観的な部分が多く質問することはありませんでした。
1人目の証言が終わったタイミングで昼食です。
私は裁判所で注文していただいたヘルシーお弁当(450円)を頂きました。
おかずが小分けにされていて食べやすかったです。
コロナ禍ということもあり基本は誰とも喋らず黙食です・
本来ならおしゃべりしながらの楽しいランチタイムを静寂な時間が流れました。
誰も喋らないこともあり、なんとも重い空気でした(笑)
そんなこんなで昼休みも終わり午後に突入です。
2人目の医師ですが、こちらは1人目の巡査と異なり主観より客観的。
自分の気持ちより遺体の健康状態、持病の有無などからわかる論理的な話し方と分析。
医師の証言はかなりわかりやすく、一般論からこの事件現場からこの怪我はあり得るなどの視点でお話しされていました。
隣に座っていた裁判員の方もウンウンと頷きながら聞いており医師の専門的な証言はかなり有効なことを物語っていました。
医師の証言が終わり、補充尋問タイムに突入ですが、ここではいくつか質問があがりました。
やっぱり論理的でわかりやすいからなのか裁判員の方からもどんどん気になる点を質問として上がってきます。
ちなみに証人への質問は裁判官だけでなく、裁判員でも可能です。
私の時は皆さんシャイなので、代わりに裁判官の方が質問していました(笑)
質問の内容としては、凶器のことや専門用語の質問、〇〇の状況下で〇〇の怪我を追う可能性はあるか?などでした。
解剖を担当した医師の方も多少考え込むところはありましたがきちんと回答をしていました。
2人の証人からの証言、補充尋問が終わった段階で2日目は終了です。
正に本日展開されたのはドラマの世界です。
裁判の中で証人が証言して証拠を集める……本当にこういう世界があるんだな。
今まで、裁判に傍聴参加もしたことが無い筆者なので、ドラマの世界がリアルでも展開されて内心驚いていました。
他の裁判員同様、私も、ここまでの証言でキーワードになりそうなことを整理してメモして明日に備えます。
そして同時に既に飽きておりました!!
だって、長時間座りっぱなしで真面目な顔していないといけないし、堅い雰囲気だしで……。
裁判員という滅多になることができない希少な良い経験だとは思いますが、この後に人を裁く重責なども考えると正直早く終わらせたい、という気持ちが強かったです。
転職したばかりで本業の仕事もクビにならないかちょっと気になりましたしね(笑)
まあ、半分冗談です(笑)
今回はここまで。
次回は裁判員3日目の【裁判員裁判法廷その3編】に続きます。
続きはこちら↓
コメント