裁判員制度で裁判員になった話【判決編】

体験談

ゆゆの裁判員になった体験記その8。今回が最終回です。
裁判員に選ばれてしまった筆者の思い出を体験談を交えて書き連ねていきます。

前回の裁判員評議編編はこちら

裁判員制度で裁判員になった話【裁判員評議編】 – 悠々自適にゆくゆくライフ (yuqyuq.com)

1.判決の日

いよいよ裁判員として最終日になりました。
この日は被告人に判決が下される日です。
その結果を裁判員は全員知っています。
しかし、誰もがそれについて話しません。
全ては判決を下す裁判長から発せられるまでは……

最終日、私の時は判決は15時30分から始まりました。
裁判員はそれよりも少し早く裁判所に来ています。

事前に早めに来て裁判官たちと最後の打ち合わせを行います。
内容は判決文の内容確認です。
裁判長が1文ずつ判決文を読み上げます。
裁判員はそれを清聴し、内容に誤りなどあれば指摘します。
(私の時には特に指摘することなくすんなりと終わりました)

判決文の確認が終わったら時間まで待機。
15時30分の10分前には法廷に移動です。
最後の法廷への移動だと感慨深いものがあります。

法廷に入ると被告人、検察、弁護人、最終日だけあって傍聴人も多かったです。
裁判長から被告人に読み上げられる判決文。

懲役刑―――執行猶予無しの実刑です。

それを聞いた被告人の顔はどんな顔に見えたのか?
人それぞれだと思います。人が亡くなっている事件です。
被告人には罪をきちんと償って頂きたいと思います。

こうして、判決の時間は、ものの数分で終わりました。

2.裁判員として何を得られたか?

判決が終わったあとは執務室に戻ることになります。
裁判員、裁判官、裁判長で一言ずつ、感想を述べていきます。
裁判員の皆様、それぞれが「裁判員を経験して良かった」という感想でした。

最後に裁判長から感謝状のようなものを頂くことが出来ます。
裁判員を経験した証拠、とでも言いましょうか(笑)
一応画像貼っておきます。

裁判員裁判感謝状

感謝状を頂いた後は裁判員としての日当や交通費の件など事務的なお話を終了して解散でした。
各々裁判長や裁判官に挨拶をして裁判所を後にしていました。
(ちなみに私の時は裁判員の日当は1日1万円でした。交通費は厳密に距離で算出され、かなり渋いです)

もう一緒に裁判員の方と会うこともないかと思いますし、名前を知らない(ほとんどの人が番号で名乗っていた)ので特に別れに感慨深いものもなかったし挨拶もそこそこでしたが、それぐらいあっさりした関係のほうがちょうど良いかなと思います。
皆さん、真面目な方できちんと裁判所に赴き法廷に参加し評議に加わり判決を下す。
ここまで出来るのですから皆さん尊敬できる方に間違いありません。

前述した通り、特にプライベートの話などするような仲には慣れていませんが普段の仕事や生活で出会うことのない年代、職業の方と一時でも一緒に裁判員を出来たのはかけがいのない思い出になりました。
裁判員というのも裁判所の判決までのプロセスを知ることが出来て勉強になりました。
私にとっては良い経験になり、良い意味で普段では体験できない非日常でした。
しばらくこういった経験は出来ないと思いますが、また機会があれば裁判員をやってみたいとは思います。

もっとも、裁判員は被告人の人生を決めてしまうこともあり責任重大です。
裁判員をやるには真面目、というのも重要な要素ですが責任の重圧に押しつぶされないメンタル強い人て適しているかなと思います。
そして仕事の調整がつかないと、1日拘束されることもありかなり厳しいです。

皆さんも裁判員に選ばれたら緊張せず経験してみたほうが良いかと思います。
裁判員の経験で裁判に対する見方も変わるうえ、評議のやりかた等は必ず仕事や勉強に経験として生かせます!

このブログを読んで、裁判に選ばれた人、興味を持っている人の参考になればと思います。

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