Switch版『ひぐらしのなく頃に奉』が面白かった件【感想・評価・レビュー】

ゲーム

2018年7月にSwitchで発売された『ひぐらしのなく頃に奉』
筆者は発売数日後に限定版を入手しそのまま積んでいました。
そろそろ、夏に入りひぐらしのなく頃にの存在を思い出し、いざ開封。
やってみたら思いのほか面白く楽しんでいるので今回は『ひぐらしのなく頃に奉』のゲームレビューです!
(ちなみに限定版を購入しましたが、まだドラマCDなどは開封できていません)

ちなみに筆者は『ひぐらしのなく頃に』について初プレイです。

1.『ひぐらしのなく頃に奉』ってどんなゲーム?

Switchで発売されたアドベンチャーゲームです。
いわゆるサウンドノベルで選択肢によってお話が変わる小説をゲーム化したもの。
ただし、この「ひぐらしのなく頃に」は選択肢が極端に少ないのが特徴です。

『ひぐらしのなく頃に』はもともとは同人ゲームから始まった竜騎士07氏の作品です。
雛見沢村を舞台に、村にまつわる古い因習「綿流し」を軸にして起こる連続怪死・失踪事件を扱った連作式のミステリーであり、本編は出題編、解答編あわせて8作品あります。
『ひぐらしのなく頃に奉』は何とその他に過去に掲載された11作品+新規作品の4作品がプラスされ合計23作品収録のフルボイス完全版とのことです。

キャラクターの表情は細かく変わり、BGMも雰囲気にマッチしているものが多く良曲ばかりです。
歌も多数収録されているようで物語の随所で歌が挿入されます。そのムービーがまたひぐらしのストーリーを盛り上げます!(一部初見にはネタバレがあるような気がするけど)
その他に、真・オヤシロショックなるクイズゲームが収録されています。筆者はまだ未プレイなのでどんなクイズなのかまでは語れませんが(笑)

ひぐらしのなく頃に、公式のあらすじは以下。

昭和58年初夏。
例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。
ここは都会から遠く離れた山奥にある寒村、雛見沢村。
人口2千に満たないこの村で、それは毎年起こる。

―― 雛見沢村連続怪死事件 ――
毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
隠蔽された怪事件、繰り返される惨劇。
陰謀か。偶然か。それとも――祟りか。
いるはずの人間が、いない。
いないはずの人間が、いる。
昨夜出会った人間が、生きていない。
そして今いる人間が、生きていない。
惨劇は不可避か。屈する他ないのか。
でも屈するな。
運命は、その手で切り開け。

もうこれだけでどんな惨劇が起こるのかドキドキですね!((*゚д゚*))

収録シナリオは以下の通り。

◆輿宮警察署事件調書◆
鬼隠し編
綿流し編
祟殺し編
染伝し編
盥回し編
憑落し編

◆警視庁公安部第七室捜査ファイル◆
暇潰し編
目明し編
昼壊し編
影紡し編

◆警察庁広報室管理資料◆
罪滅し編
宵越し編
皆殺し編
解々し編

◆カケラの世界◆
カケラ紡ぎ編
祭囃し編
澪尽し・表編
澪尽し・裏編
賽殺し編
言祝し編
羞晒し編

◆奉◆
ひぐらしアウトブレイク編
雛見沢停留所編
神姦し編
罰恋し編

合計23作品。
これだけのシナリオが収録されているのだからかなりお得ですよね!
果たして全てプレイできるのだろうか・・・(゚_゚i)
というか、ひぐらし未体験の私にはどのシナリオからプレイするべきなのかわかりません(笑)
とりあえず最初は鬼隠し編が強制らしいです。

2.プレイしてみた感想、評価、レビュー

筆者はまだ始めたばかりでプレイ時間も20時間弱で『鬼隠し編』と『綿流し編』の途中までしかプレイしていません。
読み進めていく中で1編が長く途中でダレる展開もある。しかし、読ませる力が、ひぐらしのなく頃ににはあります。
それはなぜか?その理由はミステリーの特徴「フーダニット=誰がやったか」「ワイダニット=なぜやったか」が詰まっているからなのかもしれません。

だからこそ読み続けることが出来る。
ノベルゲームの最大の武器である脇役を含む様々なキャラクターのエピソードによってワイダニットの掘り下げに成功していて読み物として見ても素晴らしい出来だと感じています。

『鬼隠し編』と『綿流し編』を読んだ感じだとプレイしていくうちに物語に引き込まれる力がそこにはあります。
なぜ、惨劇は起きたのか?本当に祟りの仕業なのか?雛見沢という村が持つ特異性。はたまた主人公である前原圭一の友達はなぜ祟りのことを隠したがるのか?
各キャラクター達の表情がコロコロ変わり、フルボイスということもあり自分が雛見沢の住人になったような感覚を味わったのも確かです。
続きが気になり気が付いたら数時間すぎていることもしばしばありました。

惨劇ばかりが取り扱われる本作ですが筆者もただの惨劇もの、怖いだけだろーと思っていました。
だけどそれは違いました。

各編の最初は何の変哲も無い日常から始まります。
そこには引っ越してきたばかりの前原圭一が部活メンバー(龍宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花)たちとの掛け合いが楽しめたりそれぞれの性格を知ることが出来ます。
部活メンバーとの鬼ごっご、ジジ抜き、大富豪、ゲーム大会への参加、ダム現場へのゴミ漁り、綿流しのお祭り……それぞれのシーンでそれぞれのキャラクターが魅力的に輝き、また惨劇へと続く伏線が張られています。

共通ルートと呼ばれる日常パートのコミカルな展開もなかなか面白いです。
レナのかぁいいモードもさることながら魅音のズル賢さや沙都子のトラップ、梨花ちゃまのたぬきっぷりも良いです(笑)
この楽しい日常があんな惨劇を生み出すとはとても信じられないくらいに!

気が付けば数時間読んでしまいますね。
たぶんフルボイスってのもあって、感情移入しやすいというのが強いのかもしれません。
それとテキストが凄く物語に引き込まれるというか・・・初めてひぐらし読みましたが竜騎士07氏の文才のたまものですよ!

実は筆者はアドベンチャーと呼ばれるノベルゲームがあまり好きではありません。
そもそもラノベは別として文字ばかりの小説、文学作品を読んでいると眠くなってしまう人なのです(笑)
そんな筆者が夢中になって読み進めてしまうぐらいなので『ひぐらしのなく頃に奉』は面白いと言えるわけです。

本編意外にもギャラリーモードがあり、ここではゲーム本編で出てきた画像、BGM、歌付き動画を参照することが出来ます。
最近のゲームはサウンドトラック発売が前提だったりするのでギャラリーモードのような音楽を聴けるようなモードは搭載されないことも多いので、この点は高評価です。
一度体験したシナリオはスキップ出来るし、好きな場面まで飛ばせるし、その場面のボイスだけ再生することも出来るのでなかなか親切設計なのも素晴らしいです。
クイズのオヤシロショックはまだ未体験ですが……どうやら難しいようで筆者にはまだ正解は難しいでしょう(笑)

というわけで筆者が久しぶりにプレイしたノベルゲームであるSwitch版『ひぐらしのなく頃に奉』はノベルゲームが好きな人やひぐらし未体験の方にはとてもおススメです!
でも逆に過去のひぐらしプレイ済みの人にはどうなんだろ…?新規シナリオ目当てならありかも、というレベルかもしれません。
とにかく、気になった人は是非購入してみてください☆
筆者は早くもプレイ中の『綿流し編』の続きが気になっています(笑)

最後に一つ。
パッケージ版は開封すると鬼隠し編のレナのトラウマシーンが出てきます。

「…………開けて? …………圭一くん…?」

この演出、上手すぎでしょ(笑)

続きの記事も書きました!次の記事はこちら↓

『ひぐらしのなく頃に奉』謎が謎を呼ぶ出題編、やっぱり面白い(前編)
『ひぐらしのなく頃に奉』やっぱり面白い! 去年、筆者は初めて『ひぐらしのなく頃に』をプレイしました。 そして1年かけてゆっくりと読み進め、「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「盥回し編」「憑落し編」「染伝し編」をクリアしました!(遅...

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