エンジニア人生を振り返ってみる【Z社アルバイト編】

体験談

今回からシリーズ連載として管理人ゆゆとりのエンジニア人生を振り返っていきます。
(決してブログネタに困ったわけではないw)
この記事を通して、システムエンジニアを目指している人、役割や年齢で求められるスキルや得られる収入はどの程度になるのか、等が参考になればと思います。

私がシステムエンジニアになって20年以上が経過しました。
私は高校卒業して大学には行かずにITエンジニアになったのですが、新卒の頃よりスキルは付いて年収も上がってきました。
もちろん、それだけではなく、様々な苦難を乗り越えてきたものです。
転職も気が付けば5社目。思えば遠くに来たものだ……。

今回から数回に分けて私の体験談としてエンジニア人生を振り返って行きたいと思います。
おおよその年齢に対する役割、役職、給与水準がわかってくるかと思いますので、皆さんの参考になれば幸いです。

Z社アルバイト編 アルバイト/年収160~300万円

高校を卒業して、夜間専門学校の情報処理科で学びながらシステムエンジニアのアルバイトをするという苦学生の道を選んだゆゆとりさん。
家にお金が無くて大学には行けなかったこと、奨学金という借金を背負ってまで大学に行く気はなかったので、授業料格安で進学できる夜間専門学校を選びました。
昼間は専門学校が紹介してくれたバイト先であるZ社で働くことに。
個人的にはこの選択は間違っていなかったと思う。もっともアルバイト先はなかなかにブラック企業だったが……。

アルバイトとして入社した私ですが、当然ITスキルと呼べるものは持っておらず戦力にならない状態です。
そんな中、時給900円という格安時給とはいえ、雇ってもらえたのは当時の私にとっては大変ありがたかったです。
当時の私はプログラム言語はおろかWordもExcelもまともに扱えないうえに、マナー研修も受けていない高校卒業したての生意気な奴でした。
そんな私に人事のお姉さんに丁寧に名刺交換のやり方など教えてもらいました。

アルバイトとして初期の頃にやった作業ですが、システムの”テスト”です。
テスト仕様書を見ながら、その操作通りにとにかく叩いて試す。
誰もやらないような操作を画面上でちまちま行う作業ですが、ここで漏れるとバグにつながるのでエンジニアとして非常に大事な仕事です。
当時はVB6で開発されたパッケージソフトのテストをやっていました。
VB6のExeなのでクラサバです。Webではないので、画面上に隠し機能やオリジナルなコンテキストメニュー、ショートカットキーがたくさんありました。

このテスト作業、当時の私は単体、結合テストレベルを任されていたのですが重要な仕事ではあるものの下っ端の仕事として任されることが多いです。
まあ、プログラミングが出来なくても仕様書通りに操作すれば良いというのもありますが、なによりも作業そのものが面倒、ということが一番大きいかもしれません(笑)
だけど、侮ることなかれ、テスト業務は金になる。
今のご時世、QAエンジニアという職種が存在しているのがなによりも証拠。現在ではテストの自動化ツールなんてのもたくさんありますね!

とはいえ、私がやっていたのはあくまでプログラマ初心者がやるようなテスト仕様書に基づいたテスト。
ひたすら仕様の通りに叩くだけ!ぶっちゃっけ、つまらない作業でした。
もっとも先述の通りシステムのバグを潰す大事な作業なので一生懸命にやりましたし、不具合を見つけたときは「テストしたなー」感があって少し楽しかったです。

しばらく続いたテスト生活。私はついに開発を任されます!
MS-OfficeのAccessで開発されたシステムの改修です!
Accessなので使う言語はVBAです。DBはAccessをDBとフロントに分けて作られていた小規模なシステムでした。

プログラミングを全く知らなかった私はこの案件に超絶てこずることに…。
残業に続く残業。夜間学校にも通えなくなりました…。

「お前が24時間働いても一人で納期までに仕上げてくれば黒字だ」
と言い放った営業の言葉は今でも忘れません。

自分で検索しながら何とか仕上げた……。バグだらけ。営業に嫌味言われつつ。
Z社の上司も同じチームの人もみんな常駐で社内に居ない。こんな状況。
毎日通勤2時間以上、夜に学校に通いながら(時には欠席しながら)やりとげました。
まあ、バグだらけだったのでお客様からクレームあったらしいけどね(笑)

学生アルバイトがぼっちで開発したとしてはよくやったとほめてやりたい……まあ、仕事してはNGだけど。
そのあともいくつかAccess絡みの開発案件やりました。
DBをAccessからSQLServerに変更する案件は面白かったかな。
それとZ社はBIに強い会社だったので、当時あった『Bussiness Object』というクラサバ型のBIツールで簡単なレポート作成したりしてました。

所詮学生アルバイトなので、仕様や設計が決まったものを詳細設計以降を担当して開発やテストの仕事が多かったです。
時給900円なのに最終的に年収300万円到達したのは察して欲しい。
私、よく夜間学校卒業できたな……。

さて、このBIに強いZ社。
ロクに就職活動をしなかった(する時間が無かった)私は当時、階段の踊り場で途方に暮れていたところを社長に声かけられこのZ社の社員として内定を頂きます。
いわゆる縁故採用、もとい裏口内定。
私のせいで新卒1枠奪ってしまったことになるけど、会社的にも全く知らない新卒よりバイトで実績のある私を採用したほうが都合良かったという事実もある模様。

そんなこんなでZ社に内定が決まった私。
アルバイトから社員になります。
就職先が決まっていなかった私は社長に感謝してます!ホントに……。
ただね、この会社かなりのブラック企業だったんですよね……。
当時の私は世間に疎くて気が付かなかったんだけど…。

―――時給900円から上がらなかった時給。
―――アルバイト一人で開発させる体制。
―――口の悪い営業に昼間は常駐で社内に居ないけど夜中に帰ってくる社員達。

早く気が付いておけばよかった。
次回、Z社の社員になったことについて語ります。

続く。

続きは以下

エンジニア人生を振り返ってみる【Z社編|前編】 – 悠々自適にゆくゆくライフ (yuqyuq.com)

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