新作ラノベ書き上げました!
タイトルは『あなたを褒める仕事をしています』です。
キャラ文芸で”褒め屋”という仕事を中心に現代の褒めを題材にしています。
SNS普及に伴い承認欲求が強い人も増えてきているので刺さる人には刺さるライトノベルかと思います。
現在、アルファポリスのキャラ文芸大賞にエントリーしており、78位まで行きました!
個人的には結構読んでもらえているようで満足です。
願わくば受賞出来れば良いのですが、そう簡単にはいかないだろうな~。

『あなたを褒める仕事をしています』はアルファポリスをはじめ、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
来月にはステキブンゲイにも投稿予定です!
良かったら読んでもらえると幸いです。
アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/novel/765459161/396020906
小説家になろう
https://ncode.syosetu.com/n8308lq/
カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/822139842681203940
作品概要
『あなたを褒める仕事をしています』は、「褒め屋」という仕事が舞台です。
検索すれば出てくる、お金を払えば褒めてくれる少し不思議なサービスだ。
予約制で料金は明確。
カウンセリングでも占いでもなく、ただ話を聞いて、言葉を渡すだけ。
褒められると嬉しい。
でも、褒められすぎると自分が分からなくなることもある。
褒めは必ずしも善意とは限らない。
褒めない、褒めもある。
この物語は、褒めること、褒められること、そして言葉に触れた人たちの変化を描く群像劇。
言葉は簡単に広がる。
けれど、その意味は人によって違う。
やさしい言葉に少し疲れた人へ。
褒められたい気持ちを、どう扱えばいいか迷っている人へ。
――現代の「褒め」をめぐる、ちょっと変わった「褒め屋」の物語。
あらすじ
深夜のコンビニ夜勤明け。
佐久間圭一は、スマホでふと「褒めてほしい」と検索します。
そこで見つけたのが、三枝しのという『褒め屋』を営む女性のアカウント。
派手な自己紹介もなく、淡々と注意書きと料金表が並んでいる。
半信半疑のまま予約し、対面したしのは、感情を乗せず、的確に圭一を褒めました。
理由は分からないまま、圭一は泣きます。
そこから物語は、
元インフルエンサーの女性、
「褒められる年齢ではない」と思い込んでいた町工場の社長、
褒めに依存しかける大学生、
言葉が届かないほど追い込まれた主婦――
複数の依頼者たちへと広がっていきます。
やがて、
「褒めることの限界」と
「褒める側が、誰にも褒められていない現実」が浮かび上がります。
そして最後に、ひとりの依頼者が問いかけます。
「……あの、褒め屋って、どんな仕事なんですか?」
登場人物
三枝 しの
「褒め屋」として活動する女性。
予約制・料金明確で、人を褒めることを仕事にしている。
カウンセラーでも、セラピストでもない。
人生の答えも出さない。
ただ、事実に基づいた言葉だけを渡す。
褒める側でありながら、
誰にも褒められていない存在でもある。
この物語は、彼女自身の物語でもあります。
佐久間 圭一
深夜のコンビニ夜勤明けに、
「褒めてほしい」と検索し、しのにたどり着いた男性。
物語の最初と最後をつなぐ観測者(フォロワー)。
しのの言葉に救われはするが、最後まで彼女を褒めることはせず、ありのままの結果を伝える。
それは拒絶ではなく、依存しないための距離として選ばれた行動として描きました。
白石 ゆい
かつて多くの「いいね」と称賛に囲まれていた女性インフルエンサー。
褒められることで自分を確認してきたが、ある時から、その言葉が信じられなくなってしまう。
「褒められるのが怖い」という感覚を通して、承認と存在証明の違いを最も分かりやすく体現する人物。
現代で多くある承認欲求をイメージしたエピソードです。
小川 正平
町工場で働く69歳。
「もう褒められる年齢じゃない」と思い込みながら、事実としての言葉を一つだけ受け取る。
その事実がとても重要なものだと気付きを得る。
感想は多く語らない。
短い「ありがとうございました」という一言だけが残る。
言葉の価値は量ではないということを、静かに示すエピソードです。
芹沢 ひなた
「ちゃんとやっているはずなのに、報われない」
という違和感を抱えた女性。
褒めを求めており褒めに依存をし、お金を払えば褒めてもらえると思っている。
だが、本当は「自分は間違っていないか」を確かめに来ている側面もある。
しのの言葉は安心を与えるが、彼女を前に進ませるわけではない。
正しさと納得は別物だということを示すエピソードの人物。
芦原 大地
三十三歳。フリーランスのITエンジニア。
褒めはレビューであると言い切る。
仕事の話は流暢にできるが、自分のしんどさだけは言葉にできない。
褒められることで一時的に楽になりながらも、「このままでいいのか」という違和感を消せずにいる。
ちゃんと回っている生活と、置き去りにされた心、そのズレを象徴する存在として描きました。
あとITエンジニアによくいる理屈をこねくり回す人、のイメージもいれてみました(笑)
宮原 蒼太
小学生の男の子。
クラスの女子から投げかけられる言葉は、一見すると悪口にしか聞こえない。
けれど実際には、それは 好意を含んだ、不器用な褒め だった。
善意であっても、伝わらなければ傷になる。
蒼太のエピソードは、
「言葉は受け取られた形でしか成立しない」
という、この作品の核心を最も端的に描きました。
作者のお気に入りエピソードです。
佐藤 美代子
鬱状態の中で依頼に訪れた主婦。
褒めは届かず、しのは褒めることをやめ、ただ話を聞く。
「褒める仕事」が成立しない時間が、この物語の中で重要な意味を持つ。
言葉にも限界があることを示す存在。
栗原 雅子
三枝しのの元上司。
再会しても、しのを評価せず、褒めず、踏み込まない。
冷たいわけではなく、ただ仕事としての距離を保っているだけ。
“褒め屋”としての三枝しのの人物像はこの雅子に由来しており、しのの人格形成の一端を担っています。
彼女の存在によって、しのが ずっと“褒められない側”にいる ことが、より鮮明になる。
テーマ
この作品のテーマは、はっきりしています。
褒めは、安心にはなる。
でも、存在の証明にはならないことがある。
やさしい言葉は、心地いい。
けれど、輪郭のない言葉は、
人を止めてしまうこともある。
ただ、やみくもに褒めれば良いというものではない。
事実に基づいて秘めることで一歩進めることもある。
この物語では、褒めることを否定しません。
依存も、弱さとして断罪しません。
そして、褒めは万能薬としては描かず明確な救済もありません。
あくまで褒められた人物が褒めをきっかけに一歩を踏み出すまでです。
その代わりに、「自分で決める」という行為が、どれほど重く、尊いかを描いています。
コメント(制作秘話)
この作品を書くとき、
いちばん気をつけたのは「救わないこと」でした。
感動させすぎない。
泣かせにいかない。
答えを出さない。
読後に残るのは、スッキリではなく、「少し立ち止まる余白」です。
もしこの物語を読み終えたあと、
誰かの言葉をすぐに信じたくなくなったり、
自分で決める時間を、ほんの少し大切にしたくなったなら。
それだけで、この物語はちゃんと届いたのだと思っています。
個人的には自信作。
よくある”なろう系”の王道からは外れていますが刺さる人には刺さるかな、と思っていたり。
是非、読んでもらえたら幸いです!

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