裁判員制度で裁判員になった話【候補選出編】

体験談

2023年2月に筆者は裁判員制度の裁判員に選任されました。
まさか自分が選ばれるとは……と周囲に裁判員になった人が居ないことから半ば都市伝説だと思っていた裁判員制度。
今回はそんな筆者が実際に経験した裁判員についての体験談を数回に分けてレポートします。

最初に言っておきますが、筆者の裁判員になった経験は一生に一回のかけがえのない体験になりました。
裁判員を経験した感想も交えながら体験記として記録に残しておきます。

1回目となる今回は裁判員制度の裁判員候補の名簿に記載され裁判員候補通知が来たお話です。

千葉地方裁判所 ここで裁判員裁判対象の裁判が行われます。

裁判員制度って何?

Wikipediaによると裁判員制度(さいばんいんせいど)とは、特定の刑事裁判において、
満18歳以上の国民から事件ごとに選ばれた裁判員が裁判官とともに審理に参加する日本の司法・裁判制度をいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%81%E5%88%A4%E5%93%A1%E5%88%B6%E5%BA%A6

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%81%E5%88%A4%E5%93%A1%E5%88%B6%E5%BA%A6

要するに国民の関心が高い重大な刑事裁判を18歳以上の一般人が裁判員となって裁判に参加する制度です。
裁判員になるのは老若男女、法律知識の無い一般市民です。
その中には当然、学生だったり仕事を持っていたりする人たちが含まれます。

始まりは封書から

2022年11月、裁判所から封書が届きます。
「裁判でも起こされたか!?」と大抵の人は焦るはず(笑)

安心してください、この時期に裁判所から送られてくる封書は心の準備をする段階。
この時点では今年度は裁判員に選出される可能性がある、という程度のものです。
いわゆる「名簿記載通知」というものです。
まだ、裁判員の候補にもなっておらず、ここから、厳正な抽選の結果、ふるいにかけられていくわけです。
ただし、少なくとも1年間は裁判員候補として裁判所に出頭要請が来る可能性は高いので心の準備はしておくべきです。

私は「どうせ、自分は裁判員にはならないだろう」と油断しておりました。
えぇ、この後に来る出頭要請の手紙が届くまでは、この封書の存在すら忘れていたとも……。

この時はまだ何も対応はしなくて大丈夫です。

裁判所からの裁判員候補選出の通知が届く

さあ、ここからが本番です。
私の場合は2022年12月に裁判員候補の選出通知の封筒が千葉地方裁判所から届きました。

封筒を開封すると中には千葉地方裁判所への裁判員等選任手続期日のお知らせや質問票、裁判員候補に選ばれた方々への説明資料に日当、交通費に関する書類、裁判員の心得たる資料諸々が入っています。
その中で重要なのは「裁判員等選任手続期日のお知らせ」という緑色の用紙と「質問票」です。

裁判員等選任手続期日のお知らせ」は私の場合は緑色の用紙で届きました。
内容としては地方裁判所名義で2月に裁判員制度対象の裁判が行われるので、その裁判員候補に選出された。
そのため、指定の期日に裁判所に出頭するように、という記載がなされています。

裁判員の選任手続きの日付と、もし裁判員に正式に選出された場合の裁判所に赴く日付の記載があります。
裁判員選任手続き当日はこの用紙を持参していくことになるので捨ててはいけません。
必ず持っていきましょう。出頭証明書の判子が押印されるので会社等に提出することが可能です。

裁判員等選任手続期日のお知らせ

質問票」は裁判所から裁判員の執務が出来るかを確認するための質問が記載されています。
その他に交通費や宿泊費を請求するための情報を記入します。
この質問票を返送することで辞退することも可能なので、重大な理由があって辞退したい人は返送しましょう。
基本は辞退しない人も必ず返送することが必須な書類です。
返送しない場合の処罰などは無いようですが、書類には必ず返送と記載されているため、少し面倒ですが返送しておきましょう。

ちなみに辞退するのは文面を読むと結構ハードル高い感じがします。
学生、妊婦、育児中、介護中、70歳以上、フリーランス、病気持ちだと辞退できそうです。
会社員だと仕事が忙しい、だけだと辞退出来ないようです。
ほとんどの企業で裁判員休暇と呼ばれる特別休暇を制定しているはずなので、それを利用してください、ということなのでしょう。
とはいえ、一般論なのでコメント欄に理由を詳細に書けば会社員でも辞退出来ると思われます。
この辺りは個々の裁判長の判断によるでしょう。

私の場合、質問票には裁判員を務めることは可能として返信しました。
裁判は平日に行われるものであり、前述したとおり、仕事は忙しいものの辞退できる重要事由にはあたらず、そう返信せざるを得なかった、というのはあります。

同封される書類例 この他に質問票や裁判員の心得的な資料がいくつかあります。

この時の私は裁判員なんてやりたくなかったわけです。
裁判所に行くのも面倒だし、日当は1万円で普通に会社で働いていたほうが儲かるしで得なことなんてないと考えていました。
しかも、このときの私はまた他人事。
まさか、このあと正式に裁判員に選ばれてしまうなんて夢にも思わないのでした。

今回の裁判員体験記はここまで。
次回は裁判員の選任手続日当日の出来事のお話です。

つづきはこちら

裁判員制度で裁判員になった話【選任手続編】 – 悠々自適にゆくゆくライフ (yuqyuq.com)

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