『ひぐらしのなく頃に奉』謎が謎を呼ぶ出題編、やっぱり面白い(後編)

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謎が謎を呼ぶ出題編、やっぱり面白い

前回、前々回に引き続き、『ひぐらしのなく頃に奉』の感想記事です。
今回でようやく『興宮警察署事件調書』の感想が終わります(笑)
今回は「憑落し編」「染伝し編」の感想と『興宮警察署事件調書』に出てくる編で個人的に面白かった順のランキングを掲載します。

あと、基本的に『 興宮警察署事件調書』に出てくるお話は全て

BAD END -バッドエンド-

ですからハッピーエンドとか期待してはダメです(笑)
この物語にあるのはただただ惨劇のみ。

※『ひぐらしのなく頃に奉』はSwitch版、PS4版が存在しますが筆者がプレイしたのはスイッチ版です。
 そのため、PS4版とは多少差異があるかもしれません。

※当記事には『ひぐらしのなく頃に奉』のネタバレが含まれます。

前回の記事はこちら↓
https://yuqyuq.com/yuqyuq/?p=936

1.『憑落し』編のあらすじ、感想、評価、レビュー

この編は「祟殺し」編からの分岐となる話なので主人公は前原圭一、ヒロインは北条沙都子で”一応”話が進んでいきます。
しかも、この分岐が「祟殺し」の結果をより悪化されたBADなストーリーに仕上がっています。
ある意味では「祟殺し」編のBADアンサーとしての解答編と言えるお話かもしれません。
また、終盤にレナの視点から雛見沢大災害における新しい手掛かりが見えてきます。

具体的な分岐は鉄平殺しのあたり。
「祟殺し」では鉄平殺しは圭一が単独で行いましたが、この「憑落し」ではレナと詩音が協力します。
まさか、この協力が後に悲劇を生むとは……。

作戦通り、鉄平を亡き者にした圭一達。
ただし、その場を沙都子に目撃されてしまったために詩音はやむなくスタンガンで気絶させ別の場所で監禁させることに……この時点で祟殺し編より事態はどんどん悪化している気がします。
しかし、数日後、圭一とレナが沙都子の家に訪れたところ、そこには沙都子と詩音の惨殺死体が────(;゚;д;゚;)────!!どういうこと!?

困惑すると圭一とレナの前に魅音が変装した詩音が出てきます。
空気を読まない魅音の軽はずみな行動によって2人は魅音に対して疑心暗鬼が生まれます。
「魅音が詩音と沙都子」を殺したんだ、と。
そして、ゴミ捨て場にて圭一&レナは潔白を伝え続ける魅音を信じることが出来ずに殺害してしまいます。

そのころには圭一とレナの間にも疑心暗鬼が発生しお互いがお互いを信じられない状況に……。

魅音の死体を沙都子宅に運んだ直後、レナの態度が一変!
圭一に詰め寄り、追い詰め、殺害します。燃え盛る家の中で高笑いするレナ!これは怖いって!!
レナってこういうキャラなの!?鬼隠しや綿流しからは考えられない急変ぶりです(笑)
このレナ、もはや狂気の沙汰であり狂っています!!!

続いて、レナは残った部活メンバーで事情を知っている可能性がある梨花ちゃんを口封じするために動き出します。
しかし、神社に向かったところ『祟殺し』編と同様に何者かに殺されている状態です。
そんな時に、あの「雛見沢大災害」が発生。何者かが工作していたのを目撃し、このガス災害は意図的に起こされたものだとレナは知るのですが、そこでレナは工作員にやられてしまい物語は幕を閉じます。

もう何だか悲惨すぎて……

完全なBADENDですね!!!( *`ω´)

もうね、「祟殺し」では圭一が仲間を信頼せずに単独で行った犯行だったことに対してこちらは(魅音を除く)部活メンバーと協力した結果がこれですよ。
完全に協力する、信頼する、という方向が間違った方向に向かって行ってしまい「祟殺し」を超えるバッドエンドに仕上がっています。
全体的なストーリーは怖さや悲惨さがあって面白いと言えば面白いですが、描写やセリフにちょっと違和感があるというか、やはり竜騎士07氏が書いたものとは違うな、という印象です。
特にレナについてはキャラ崩壊しているんじゃないかと疑ってしまうレベルです(笑)
しかしながら、雛見沢大災害が作為的に起こされたことが分かったり、圭一たちがいくら頑張っても別のところで梨花ちゃんはなぜか殺されてしまうということがわかるお話でもあります。
人によっては、この話は無しという人も居るかと思いますが筆者としてはまあこういう話もありなんじゃないかなーと思います。

ぶっちゃけ、この話は鉄平という憑を落とすほうの”憑落し”ではなくて、自らをどん底に突き落としていくいわば”突落し”以外の何物でもない話でした。

◆生存者
・大石蔵人
※大石に関して明確な描写は無いが、祟殺し編と途中まで同じ展開で且つ今回は圭一との絡みが薄く、大災害時も雛見沢に居ない可能性もあることから生存したと推測

◆死亡者
・前原圭一
・竜宮レナ
・園崎魅音
・園崎詩音
・北条沙都子
・古手梨花
・富竹ジロウ
・北条鉄平

◆不明
・入江京介
※入江監督の生死は不明だが雛見沢大災害が発生していることから死亡している可能性が高い。

2.『染伝し』編のあらすじ、感想、評価、レビュー

今回のお話は圭一達、部活メンバーの出番は無く、雛見沢御三家のひとつ、公由家の公由夏美(きみよし なつみ)が主人公のお話です。
舞台も雛見沢ではなく、少し離れた土地が舞台になります。『染伝し』=伝染です。漫画版の鬼曝し編をベースに組み上げられたシナリオとのことです。
「祟殺し」編のラストのほうで各地でその出身者が精神疾患などで異常行動を起こすケースが多いという話がありましたが、今回の話はまさにそれに該当するストーリーになります。
雛見沢以外で発生していた悲劇、惨劇といったところです。

刑事も大石の代わりに南井巴(みない ともえ)という女刑事が登場します。
今回の大石ですが、一応出てきます(笑)ただし、物語の最初のほうで「雛見沢大災害」により行方不明になり音信不通になります。おそらく死亡していると思われます。

※ちょいネタですが主人公の夏美は鬼隠し編などの共通ルートで一部登場シーンがあります。興宮に買い物に行ったときにスーパーで缶詰を選択すると出現します。

夏美は雛見沢から離れた都会に引っ越してきます。
そこでは、佐伯千紗都 (さえき ちさと)牧村珠子 (まきむら たまこ)といった親友と出会い、同時に藤堂暁 (とうどう あきら) という気になる男子とも出会う。
平凡だけど楽しい学校生活を過ごす夏美だが、そんな時、『雛見沢大災害』が発生する。
突然狂ったように祈りを始める祖母の公由あき。そんな祖母を嫌がる母親の春子 (はるこ) 。それをただ見守るだけで何もできない父親の冬司。公由家に不穏な空気が流れていく。

夏美のバイト先である介護センターでも雛見沢にゆかりのある者達が狂いだす。
尊敬していたセンター長が雛見沢の狂った者に殺害され怒りを覚える夏美。
伝染の連鎖は止まらずに更にきつくなる世間の風当たりや不安感。
そのことに恐怖して夏美は巴に雛見沢に関して知っていることを洗いざらい話したのを最後に雛見沢出身であることを隠すようになります。

やがて、夏美の母親に異変が……。殺害された祖母の姿。遺体を隠しに行くもののすぐに発見され追い詰められる春子。
自首をしようとする冬司だが、そんな冬司も春子に殺されてしまい夏美に向けられる魔の手。なぜか助けに来る暁。(うーん、ここの場面がよくわからない)
その暁も春子の手にかかり―――。翌日、夢だと思い何事も無かったかのように起きた夏美の家には家族の死体が転がっているのだった……。

ここの場面がよくわかりません!?なぜか暁は生きているし!!!( *`ω´)

雛見沢出身であることがバレた夏美は学校でも居場所がなくなっていきます。
心配する千紗都と珠子をよそに夏美は平常心を貫きます、ああ、この時点で嫌な予感が……。
屋上で暁と2人きりになった夏美。夏美は暁に問いかけます。「私のこと好き?」――――。
それに答えた暁に襲い掛かる夏美。

「あたしは、当たり前の幸せを守りたかっただけなのに、あたしが鬼だから!?」

ここで”鬼”というキーワードが出てきたよー!
綿流し編で魅音も言っていたけど、やはり御三家は”鬼の血”を受けついでいる、ということでしょうか。
その後、夏美は自分で喉を爪で掻きむしって絶命してエンディングを迎えます。

屋上に残された悲しみに暮れる暁。事件を止められなかったことに悔やむ巴。
今回もまたまたBADENDです(笑)
今までの編でも語られていましたが、豹変した人は喉を爪で掻きむしって死んでしまうことから雛見沢特有の病気、伝染病である可能性が非常に高いことがわかります。

今回の話は今までは圭一視点だったのが夏美視点になり舞台も雛見沢から移ったことで新鮮な気持ちで読み進めることが出来ました。
が、今夏の話は突拍子の部分も多く、なぜ雛見沢を離れているのにおかしくなってしまうのか、よくわからない展開も多々あったために面白さよりも「?」な疑問のほうが多かった気がします。
部活メンバーも出てこないことから、なんとなく読み飛ばしてしまうような場面も多く、他の編と比較して深く味わいながら読む気になれなかったのも大きいです。
夏美の性格がちょっとアレな感じだから感情移入しにくかったかもです(笑)

◆生存者
・佐伯千紗都
・牧村珠子
・藤堂暁

◆死亡者
・公由夏美
・公由春子
・公由冬司
・公由あき
・前原圭一
・竜宮レナ
・園崎魅音
・園崎詩音
・北条沙都子
・古手梨花
・富竹ジロウ
・大石蔵人
・南井巴

※南井巴はエンディングのスタッフロールで平成元年に死亡することが明かされます。

3.『興宮警察署事件調書』の面白い順や総評など

さて、これで『鬼隠し』『綿流し』『祟殺し』『盥回し』『憑落し』『染伝し』の6つの編が含まれる『興宮警察署事件調書』が読み終わったことになります。
『興宮警察署事件調書』のエピローグでは大石が事件を解決できなかったことを悔やみ、最後に若手の刑事である赤坂衛に託して終わります。

ここで個人的なランキングになりますが『興宮警察署事件調書』の面白かった順を発表します。

1位:鬼隠し編
2位:綿流し編
3位:祟殺し編
4位:憑落し編
5位:盥回し編
6位:染伝し編

上記の通りです!
やはり1位から3位は竜騎士07氏が直接手掛けたシナリオなだけあり面白い!読んでてワクワクする!
特に鬼隠し編は一番最初の編でありながらいきなりミスリード全開でありつつもレナからの恐怖にいかに逃げるか雛見沢のヤバさが読み取れたりと謎だらけではあったものの導入としてはとても良い話でした。
綿流しは魅音(詩音)の犯行がかなり残酷で、雛見沢大災害がなぜか発生しないという変わった編ですが姉妹トリックが使われていてわかりやすいながらも残酷さもありドキドキしながら読めました。
祟殺しでは絶対にやられないと思っていた大石が行方不明になったときの絶望感は半端ないですね(笑)

憑落しは一番のバッドエンドで悲劇だらけで且つ間違いだらけなんだけど、ちょっと展開が急展開すぎたのとレナの豹変ぶりがキャラ崩壊している感じで別の意味で面白かった(笑)
盥回しはどちらかというつまらない部類のお話ですが圭一が何もしないとこうなるんだなとわかって、いかに圭一の行動が大切かが分かったこと、あとさりげなく魅音が大災害を生き残って大石が事件解決に一番近づくことが出来る重要なお話でもあります。
染伝しは……うーん、微妙。。。夏美に感情移入できなかったことと、部活メンバーがでてこないからいまいち面白くないもといつまらない……。

というわけで長く続いた『興宮警察署事件調書』の感想記事もこれで終了です。
2020年はアニメ化だけでなくスマホアプリで『ひぐらしのなく頃に命』というものが発表されているので今年はまさにひぐらし復活年ですね☆
ゲームのほうもSwtich版の他にPS4版も『ひぐらしのなく頃に奉』のベストプライス版が発売されるのでこの機会にみなさんも是非”ひぐらしのなく頃に”触れてみてはいかがでしょうか?これは面白いぞー!!

それでは最後にかぁいいモードのレナの画像でお別れです♪
また、ひぐらし読み進めたら記事書くぞー(笑)

前回の記事はこちら↓
https://yuqyuq.com/yuqyuq/?p=936

関連記事はこちら↓
https://yuqyuq.com/yuqyuq/?p=671

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