ハイスコアガール連載再開、著作権について考える

漫画
突然ですがゲーム好きな私は、『ハイスコアガール』という漫画が大好きです。
1990年代を舞台にしたゲーム好き少年のあるべき日常。
当時を忠実に表現したゲーセン・・・あぁ昔のゲーセンってこんな感じだったっけ(笑)

 

ハイスコアガール5巻

 

この漫画ってひとつひとつの出来事がゲーム好きにとって”あるある”なことが多いんです。
「ストⅡ」の登場にワクワクしたあの瞬間―――。
はじめてポリゴンによるゲームをプレイしたあの瞬間―――。
陰湿なゲーセン内で100円を握りしめてプレイしたのにすぐにゲームオーバーになったり。

 

そして『ハイスコアガール』はゲームだけではなく、少年少女の恋愛模様についても描いている。
主人公であるハルオのゲーム一筋で自分の気持ちにすら気が付けない鈍感さ。
ヒロインである晶のハルオのことが好きなんだけどなかなか伝わらないもどかしさ。
そしてもうひとりのヒロインである小春がだんだんハルオに惹かれていくんだけどうまくいかない儚さ。
とりあえずハルオは小春とくっついとけ!!
・・・と思ったり思わなかったり(笑)

 

さて、そんな『ハイスコアガール』ですが先日まで実はSNKプレイモアに著作権侵害で訴えられて連載中止&販売差し止めになっていました。
どうやら出版元であるスクウェア・エニックスがが著作物であるゲームキャラクターの許可をとっていなかったらしく、それに気が付いたSNKプレイモアは刑事告訴したとのことです。

 

連載中止になるまでの流れをまとめるとこんな感じです。
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▼(株)SNKプレイモアが著作権違反を理由にスクエニを刑事告訴する。
▼スクエニは告訴を受け、作品の自主回収を決定
どうしてこうなった?
▼SNKの説明
1年間交渉したが誠実な対応がなかったので告訴した
▼スクエニの説明
著作権違反はないと認識してるからアニメ化も連載も続ける。
一転、連載中止、自主回収に。
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もう当時はアニメ化も決まっていた矢先だったのでビックリですよ!!
これは著作権使用許可を得ていなかったスクエニが悪いけど、個人的にはハイスコアガールが良作だっただけにSNKプレイモアももうちょっと柔軟な対応をしてくれても良かったんじゃないかと思う。
もっともSNKプレイモア側も刑事告訴に至る前にスクエニに対してさんざん警告していたにも関わらず無視されたからこんなことになったわけですが・・・。

 

ハイスコアガールとは対照的に著作権問題をうまく回避したゲームラブコメ漫画はこちら↓
『ゲームやるから100円貸して!』

 

 

著作権という問題は非常にナイーブで難しい問題だと思う。
著作権に触れず架空ゲームを題材にする、という手段もあったはず。
正直、ハイスコアガールを読んでいてKOFの話題が出たときには当時を思い出して、もう一度やりたいという気持ちにさせられたから一種の宣伝効果もあったはず。
あのときはアニメ化も決まっていたことからちょっと目をつぶれば大いに宣伝効果も期待できたのではないかなーと考えたりもする。
もっとも、許可を得ていない以上は違反行為であり著作元に訴えられたら負けることになるんだろうけど。
今回はハイスコアガールがある程度の収益をあげていたので余計にこんなことになってしまったのだろう。

 

Youtubeのような動画サイトでもたまに著作物を無視した動画もたまにアップされているけどああいうのも訴えられたら損害賠償請求になるんだろうな~。
なにはともあれ、『ハイスコアガール』連載再開おめでとう!
ハイスコアガール連載再開

 

6巻早く買わなくちゃ!!

 

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