今回は久しぶりに漫画のネタバレ含むレビューでもやります(笑)
今回ご紹介するのは東村アキコ先生の『海月姫』です。
女性向け漫画でジャンルはファッション系のラブコメです!
2017年10月号のKissでめでたく最終回を迎えてコミックスは全17巻とまあまあ長い漫画です。
2018年3月までドラマ化、あとノイタミナ枠でアニメ化もされていましたね~。
なかなか読みやすく、現実に居そうで居ないようなキャラクター達のおかげで楽しく読むことが出来ました。
1.どんなあらすじなの?
わかりやすくいえば、クラゲオタクの月海(つきみ)をはじめとした尼~ずが住む天水館が取り壊しの危機に襲われて、それを阻止するために女装男子の蔵之介と一緒に洋服を作って売って天水館を守り抜くお話。
少女漫画だけど少年漫画の3原則である友情、勝利、努力があてはまる作品。
そして女性向け漫画らしく、恋愛要素も忘れてないところが非常に良いところ。
・・・といっても薄い恋愛というか、月海も蔵之介も蔵之助の兄である修もほとんど奥手なのであんまり進展はないですが(笑)
まあ恋愛要素に関してはかなりシュールな展開といったところでしょうか。
話の流れとしては、
(1)女装男子との出会い、天水館の危機編
クラゲ大好きな月海はペットショップで売られていた海月のクララを可愛がっていた。
ある日、クララの水槽に天敵種が一緒に入っていたことを発見し店員に伝えるがコミュ障のためうまく伝えられない。
そんなとき、かなりの美貌を持つ女装男子である蔵之介と出会い、蔵之介がクララを購入、天水館で飼うことに。
蔵之介は天水館に出入りし、月海をはじめとする尼~ずを美女に変身させていく。
そんな美女に変身した月海と出会った蔵之介の兄である修は月海に一目ぼれしてしまう。
ここから始まる密かでいびつな三角関係・・・(笑)
そんなとき、天水館取り壊しの情報が尼~ずに襲い掛かる!
(2)ブランド立ち上げ編
順調に再開発の準備を進めるデベロッパーの稲荷をよそに尼~ず達は天水館買収を決意する。
デザイナーの月海、モデルの蔵之介、まやや、針子の千絵子、会計のジジ様、そしてやる気のないばんばさんはクラゲのような洋服をつくるために奮闘開始!
その後、スポンサーの目白先生、パタンナーのノムさんを仲間に加え、尼~ず達は自社ブランドの洋服制作を開始する。
いざ、ファッションショー!尼~ず達の運命は?天水館の今後は?
(3)シンガポール編
ファッションショーは大成功!月海たちのブランドは注文が殺到する事態になります。
蔵之介はドレスの量産化を決めてどんどん経営を軌道にのせていきます。
しかし、その流れとは裏腹に稲荷の策略により、天水館の売却は正式に決定。尼~ず達の解散が決まります。
そんなとき、アジア圏の大手アパレルメーカー社長であるカイフィッシュが月海のことをヘッドハンティングします。
天水館の買取を条件に月海はこれを承諾。カイと一緒にシンガポールに旅立ちます。
月海の犠牲により天水館は救われたものの悲壮感漂う尼~ず達の気持ちはバラバラに・・・。
そんな状況を蔵之介は黙っていない!行け、蔵之介!!シンガポールへ行って月海を救うために!!!
(4)尼~ず変態編
蔵之介の活躍によりシンガポールから帰国した月海は修からまさかのプロポーズを受けてしまうことに。
人生初のプロポーズにどうしていいかわからない月海。
とにかく今できることをしようと、月海たちは再びファッションショーを開きます。
ちなみにカイフィッシュは買収により社長をクビになり天水館の管理人になりました(笑)
その名も変態ドレス。これぞ海月ドレスの完成形!
蔵之介の母との再会、修のプロポーズの行方、そして尼~ずを支えてきた目白先生の正体とは!?
最後は尼~ず全員のファッションショーで大円団を迎えます。
の4つになります。
友情、努力、勝利を基本にした非常に読みやすい内容です。
2.月海姫の登場人物
ここでは簡単に一言で紹介。
詳しくはWikiなどを参考にして下さい(笑)
・倉下 月海
18歳の主人公。jellyfishのデザイナー担当
・鯉淵 蔵之介
見た目は素敵女子だが実は男子。jellyfishのモデル担当
・鯉淵 修
30歳童貞の蔵之介の兄。月海のことが好き
・千絵子
和服大好き、天水館の管理人代理。jellyfishの裁縫担当
・まやや
三国志オタクで妙な手つきが特徴な隠れ美人さん。jellyfishのモデル担当
・ばんば
常にやる気なしのアフロな人。しかしやる気を出すと頭脳明晰。jellyfishのにぎやか担当
・ジジ
おじさん好きな影の薄い女性。jellyfishの経理担当
・ノム
お人形大好きドールマニア。人間を虫けらといい放つ人。
彼女がいたからこそブランドは立ち上げられたとっても過言ではない。jellyfishのパタンナー担当。
3.海月姫の見どころは?
やはり、月海と蔵之介、修の恋の行方でしょうか?
個人的にはやはり尼~ず達の成長です!
最初はただのオタク女子たちの集まりだった尼~ずも天水館売却を受けて一丸となってブランドを立ち上げる・・・まさに友情!まさに努力!そして勝利!!
少年漫画のような王道を行くのがまた素晴らしいです(笑)
あまり引き伸ばし感もなく、ストーリーはどんどん進みます。
月海は立派なクラゲ姫になりますよ~、思わず応援したくなる。
『海月姫』は読みやすく、恋愛コメディーなんだけど少年漫画のエッセンスも入っているそんな漫画です!
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