子供は買うな!ゲームボーイ末期の名作『DT Lords of Genomes』

ゲーム

レトロゲームがマイブームの筆者。
最近はゲームボーイカラーの『DT Lords of Genomes』をクリアしました!
というわけで今回はGBソフトの『DT Lords of Genomes』のレビュー記事です。

DTゲーム画面

1.『DT Lords of Genomes』の魅力

このゲームですが、2001年5月25日にメディアファクトリーからゲームボーイソフトとして発売されました。
ディーティー ローズ・オブ・ゲノム」と読みます。

ジャンルとしてはカードゲームとノベルゲームが融合したゲーム性です。
現在でも珍しいゲーム性なので当時はもっと珍しかったかと。
ぶっちゃけ筆者はリアルタイムでこのゲームを購入して22年ぶりにプレイしたのですが、当時は子供だったこともあり、意味がよくわかっていなかったです笑

正にこのゲームのキャッチフレーズ『子供は買うな!』です。
内容が難しいうえに、バイオレンスな表現もあります。
ゲームボーイではかなり珍しいことです。
今ならCERO:Dぐらいに該当するかも知れません。(もしかするとZ指定かも?)

まさか、主人公の拓馬の彼女であるアユミが第1話で殺害されてしまうというショッキングな展開。
登場する人物(主に敵勢力)と戦い、敗れ去ると死亡。
ラスボスである薔薇に取り込まれてしまう拓馬。
普通に読み進めているとあっという間に人が死んでしまう驚き。

拓馬VS算哲

と、ゲームボーイのため表現はほぼテキストのみですがなかなかグロテスクな展開が続きます。
もっとも、”俺の黄金の右足がーー!”とか言ってしまう厨二病男子みたいなものもあり、思わず笑えるテキストもあります(笑)

多くのキャラがあっさりと・・・

肝心のゲーム性ですが、カードバトルです。
同じく任天堂から発売されていたゲームボーイソフトの『カードヒーロー』に近いかもしれません。
40枚のデッキを組んで20の相手のライフポイントをゼロにすれば勝利。
カードにはパワーとガードの他にスピードもあり。このスピードが最重要項目です。
スピードがあれば先制攻撃が出来るので多少ガードが低くても相手のカードを倒すことができます。

1試合は大体5分程度。
かなりスピーディーに進むので1回負けたとしてもすぐに連戦できるし、思わず続けてしまいます笑
こういうのってルールがわかると面白いんですよねー!
筆者もルールがわかって面白さがわかり何回も同じCPU相手に連戦していたりしました。
人間と対戦もできるようなので興味がある人は是非…といっても今更対戦相手は居ないと思うけど!

筆者お気に入りカードのひとつ『オルカ』

ちなみにストーリーモードは第一部と第二部に分かれていて数時間で終わります。
せいぜい8時間ぐらいかな?
第一部では拓馬、第二部では飴井由佳ことみんなのあめいっち。
ショートヘアの女子高生で筆者の一押しキャラ!
私はパッケージの飴井由佳に惹かれて購入しました!!

カードバトル画面

その他にこのゲーム特有なのがカードのフレーバーテキストです。
このテキストはストーリーモードだけでは語られないDTの世界観が見えてきます。
なかなか奥深くて、これだけで小説というか読み物として楽しめます。

ストーリーモード勝利画面

更にフレーバーテキスト内で用語がハイパーリンクになっていて関連する別のカードに飛びます。
そのカードのテキストを読むとまたハイパーリンクがあって辿っていくと次々とDTの謎がわかる、という仕組みです。

今でもこういった仕組みは斬新な気がするぞ……!
設定好きの方はこれを読んでいるだけでも小説1冊分のボリュームがあって楽しめます。

2.おすすめデッキ紹介

この手のゲームでは”お勧めデッキ”なるものを紹介しておく必要がありますね。
私の場合はVS人間と対戦したことはなくあくまでCPUですが以下の通りです。
このデッキであればストーリーモードやフリーモードは最後までクリアできます!

◆おすすめデッキ
□▽デッキです。

イエローDTセル ×9
ブルーDTセル ×8
ジョシコウセイ ×3
ケンドウブイン ×1
ファナティック ×2
T-02 ×2
T-16 ×1
グラン+サブゼロ ×1
スキランチ ×2
キラーマンティス ×1
スケイル×3
スラストブーツ ×1
ハイドローリクス ×1
セラミックアーマー ×1
サンダーストーム ×2
ゼリー ×1
アユミ ×1
※アユミはジョシコウセイに差し替え可能

どちらかというと長期戦、防御を多めにしたデッキでジワリジワリと少しずつ相手にダメージを与えていくタイプのデッキです。
そのため、DTの中ではゲームが終わるまでに時間がかかるデッキになります。

戦略としては序盤はジョシコウセイやアユミを早めに展開してスケイルで防御を上げつつチマチマ攻撃していきます・
中盤ではファナティック、ケンドウブイン、グラン+サブゼロあたりで押していきます。

スラストブーツはスピードが4のファナティックに使ってください。
これだけで大分状況が有利になります。

終盤はスキランチ2体やデッキ内最強カードであるキラーマンティスを展開して一気に押し出してください。
これらのカードであれば攻撃力が高いので相手のカードを押し切れるはず。
ストーリーモードであればこれらのカードのいずれかにゼリーを付与すればかなり優勢になります。
余っているスケイル、スラストブーツ、セラミックアーマーも全て使ってください。

万が一、キラーマンティスで勝利できない場合は、相手のカードに均等にダメージを与えつつサンダーストームを使ってください。
これで相手側のフィールドを一網打尽にしつつ決着するはず。
こちらはスケイルをはじめ防御カードで自軍の体力を上げている状態になっているはずなので、相手側に押し切られる可能性は低いです

が、ここまで書いてこのゲームは結局速攻デッキが強いような気もします笑
まあ、参考程度にしてもらえたらと思います。

ルチア戦の一コマ

3.結局『DT』の評価としてはどうなのよ

ゲームボーイのカードゲームとしては最高峰!
個人的にはカードヒーローやポケモンカードゲームGBやミラクルオブザゾーンより好き。
ダークな世界観もGood、時々中二病入っているのも悪くない。

ストーリーは第一部と第二部に分かれていて、第一部の最後で重要な選択を迫られたり、第二部をノーコンティニューで進むと隠しで真エンドのストーリーへ進むことが出来たりと隠し要素も満載。
唯一の不満点は未だにリメイクされていなくて対戦相手が居ないことぐらい(笑)

DTエンディング

BGMは機械音であまり耳に残らないけど、画質のドットはかなり緻密でリアル。
当時にゲームボーイという制限の厳しいハードでここまで出来るのは素直に凄い。
グロ描写もなかなか…これ、今の時代に再販したらZ指定になるのではなかろうか。

20年以上前のゲームボーイ作品考えれば10点満点中9点ぐらい評価しても良いかも。
ゲームボーイで名作を探している方には是非遊んでほしい。
損はさせない。むしろ一緒に対戦してほしい。
独特なフレーバーテキストによって世界観も濃いのでラノベ好きにもオススメできるかも?

なによりも飴井由佳が可愛いよwさすがみんなのあめいっちw
最後にみんなのあめいっちの画像を貼りまくってこの記事を終わります。

みんなのあめいっち1
みんなのあめいっち2
みんなのあめいっち3

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