絶対読んでほしい!名作漫画レビューその5『神さまの言うとおり』

漫画
バトルロワイアルが発売されて以降、デスゲーム系の漫画が好きな人も少なからずいるかと思います。
デスゲーム系の漫画は当然、キャラクターが死亡したりグロかったりストーリーが重かったりするのが特徴で人を選んでしまうのが難点です。
私の場合はデスゲーム系の漫画が大好きなので内容的にデスゲーム展開であればとりあえず読んでみることが多いです(笑)
今回ご紹介するのは、そんなデスゲーム系漫画の一つ『神さまの言うとおり』です。

kamisama
神さまの言うとおりは第壱部と第弐部がありますが今回は第壱部を中心にご紹介します。
いつも通り多少のネタバレを含みます。

別冊少年マガジン連載。
2011年3月号 – 2012年11月号。全5巻。
高畑瞬がこの世に生を授かって16年。ごく普通のありふれた高校生として粛々と、つつがなく平穏な日常を生き続けてきた。今日もいつもと同じような時間を過ごし、いつもと同じような退屈に気を倦ませていた。
そんなある日、瞬たちの教室に教師の頭部から一体の「だるま」が出現。それにより、教師は斬首される。さらに、教室が隔離され、クラスメイトが次々とだるまに射殺されていく。これが「だるまさんがころんだ」だと気づいた瞬はクラスメイトと共にゲームをクリアする。しかしクラスの中で生き残ったのは、だるまを止めた瞬ひとりだけだった。
同じようにだるまの試練をクリアした別のクラスの秋元いちかと共に、体育館で行われる次なる試験「まねきねこ」に挑む。ふたりの力によってこれをクリアするが、学校の問題児天谷武も生き残っていた。その直後、外部との隔絶が解けた体育館に警察が駆けつけ、病院へ強制連行される。
病院で目覚めた瞬は、同じように連れてこられた生き残りたちと試練の本質について調べ始める。しかし病院に巨大な立方体が衝突し、新たな試練「こけし」に挑むことになる。こけしの試練を経て新たな仲間たち、そして天谷と再び合流し、瞬たちは立方体の内部へ招待される。
立方体内では他の生き残りたちと「しょうべんこぞう」の試練に挑む。一方で、裏で一連の試練を取り仕切る謎の男・神小路かみまろの正体が明らかになり、この試練が全世界で行われていることが発覚する。 最後の試練「うらしまたろう」をクリアした瞬たちは日常を取り戻す。しかし立方体を脱出した者は「神の子」として崇められ、彼らの知る日常はそこにはなかった。すべての立方体での試練が終わった時、かみまろが瞬たちの前に登場し、瞬たちに試練の真相を明かす。
後日、「神の子」らが再び立方体に召集される。そこで更なる試練「うんどうかい」が行われることになる。瞬は天谷と協力してかみまろに報復を与えようとするも、かみまろの力により失敗。ふたりは立方体の外、上空から地上へと落とされてしまい、高畑瞬が左手を伸ばした所で『第壱部』は終了してしまう。

主要登場人物紹介

・高畑瞬
主人公。無気力、やる気なし、退屈な人生を送る高校2年生。
天谷、いちかと共にゲームを順調に乗り越えていく。
どこにでもいる高校生かと思いきや、時には冷静な判断と類まれなる集中力と決断力によってゲームクリアに導くことも多々ある。
チームとしてゲームをクリアできる、目標を達成できるのならば自分の命さえ顧みない。
天谷に唯一、認められている男で天谷とはタッグを組み、かみまろを倒しに行く。
突然の出来事に動揺しながらもゲームを乗り越えていき、数々の出逢いと別れを経験する。
「神の子」として崇拝されるようになってからは全ての原因を突き止めなければ前へ進めないと結論し、ゲームを仕掛けた首謀者を突き止めて対決することを胸に誓う
目標はゲームの首謀者である打倒かみまろ。
第壱部ではぜつぼうたおし時にかみまろに一矢報いようと行動をおこすが、敵うこともなく天谷とともに地上に落とされる。
第壱部では最後まで生き残る。

・天谷武
本作最大の危険人物であり、高畑瞬の相棒。
破壊を好み、己の欲望のまま行動するサイコパス。
幼少期に母の育児放棄を義父の暴力により、狂気が芽生えた。
ゲームではルールを無視して暴力ですべてを解決する。
卓越した運動能力と戦闘能力だけでなく頭の回転も速くルールの穴を見つけてクリアするアウトロー。
瞬に対し「お前は俺と同じニオイがする」と言ったことから、少なからず瞬を認めている様子。
皆を犠牲にしてでも神になりたいと考えている。
第壱部では最後まで生き残る。

・秋元いちか
ヒロインの女子高生。
気丈な性格で、言いたいことははっきり言う性格。
瞬とは幼い頃からの付き合いで、それなりに親近感と信頼は持っている。
瞬や天谷に比べて特徴の無いヒロイン化と思いきや第壱部終盤で死に瀕すると性的に興奮するという性癖を隠し持ち、密かにゲームを楽しんでいたということが発覚。
所詮、彼女も変人である。
第壱部では最後まで生き残る。

・真田 ユキオ
尋常でない身体能力を誇る長躯の少年。
マイペースでこいのぼりのような瞳が特徴。
戦闘能力は半端ない。
生への執着心が極端に薄く、命懸けのゲームの最中でも緊張感に欠ける。
デスゲームとはいえ敵のチームを死に追いやったり、自分の嫌いな人が死んでも悲しくないなど非情な一面を持つ。
第壱部では最後まで生き残る。

・秋本クリストファー健人
通称クリス。大きく丸々と太った体の少年で、並外れた大食漢。
温厚でのんきで運だけは良い。
後半から芸能界デビューして痩せる(笑)
第壱部では最後まで生き残る。

・平井 翔子
「こけし」のゲーム中、瞬が出逢った少女。
大人しい性格だが度胸は人一倍強い。
瞬に救われたことがきっかけで信頼を寄せるようになり、互いに淡い恋心を抱いていた
しかし、運が無くうんだめしにて瞬に告白して死亡する。
翔子の死により瞬の「神殺し」の目標がたったといえる。

・前田 小太郎
小柄な体格にマッシュルームカットが特徴的な少年。
非力、気弱だが頭の回転は早い。
運試しで×を引いて死亡。

・奥 栄治
ラウンド髭を生やし、筋肉質な身体を持つ大柄な少年。
筋肉質なクリスの友達。
運試しで×を引いて死亡。

・真田 ムラオ
ユキオの兄。
死忍耐能力が高くユキオとのコンビネーションも抜群だが弟には嫌われていた模様。
運試しで×を引いて死亡。

・平井 響子
平井翔子の双子の妹。
うんどうかいのぜつぼうたおしで瞬達と戦うことになるが・・・。
第壱部では最後まで生き残る。

・榎田 拓海
引きこもりの男。
元は暴走族のリーダーを務めた筋金入りの不良だったが、虚無的な現実の世界に絶望していたところに二次元の世界(の萌え)と出逢い、そのままオタクとしてのめり込んでいった。
過去にかみまろと面識があり、彼が描いた同人誌を所持している。
ゲームには不参加だが、ゲームの謎をとくために隠れながら行動に移す。

・神小路 かみまろ
第壱部のラスボス。
ゲームの首謀者。痩身長髪でなぜか全裸。
「今世紀の神」を名乗り、生き残った子供たちを「新世紀の神」と呼んでいる。やる気のない口調が特徴的。

読み進めると止まらなくなる!

正直な話、登場キャラはガンガン死にます。それはもう命の価値が薄っぺらのごとく・・・。
主人公の高畑瞬、相棒の天谷武、ヒロインの秋元いちか以外は登場直後に死ぬ可能性があるので注意が必要です(笑)
だるまさんがころんだから始まり、招き猫やこけしを使ったゲームや運動会など子供の頃に遊んだであろう物がゲームとして登場します。
物語が進む中でたくさんの方が死んでいきますが、その中で芽生える恋愛や友情関係が面白くついつい読み進めてしまう面白さがあります。
デスゲームの漫画が苦手では無い方ならおすすめできる漫画です!

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